5月のケアラーズ会は、リビングウィルについて話題になりました。
リビングウィルとは、回復の見込みがない病気やケガにより、自身の意思表示ができなくなった場合に備えて、事前に意思を表示しておく指示書ともいわれるものです。
自分が意思表示できない状態というのは、どういう場合が挙げられるかというと、
・事故や脳卒中などにより意識を完全に失っている状態。
・また、後遺症により意思表示が不可能になった場合。
・重度の意識障害が起こり、呼びかけに応じられない場合。
・認知症が進行した場合。
など、他にも考えられることや想定外のことにより、突然意思表示ができなくなる可能性はゼロではありません。
今何事もなく日常を過ごしていると、そんなことは誰しも起こってほしくないですし、自分には関係ないと思いがちですが、いつ誰がどんな状況に置かれるかなんてわからないのも事実。
そんな時、家族が自分の意思を知っていてくれたら、その想いを尊重してくれて、家族が選択に迷ったり、後悔させたりすることを防ぐことができることも可能だというものです。
これは、現在介護をしている方は、より現実を見た上で自分ごととして考えられるところだよね、というお話にもなりました。
大切な家族がいざ意思表示ができない状況になった場合、冷静に判断できる方は意外に少ないかもしれません。
後にこの判断で良かったのかな…という気持ちが残る場合もあると思います。
これは私事になりますが、第1子娘の分娩中に子癇発作で意識不明になり、自分の意思表示ができない状況になりました。
その時に立ち会いしていた夫が、緊急で何枚もサインを書くことになり、その処置が実行されました。そのおかげで娘も私も回復して元気になり今があります。
あの時あのまま母子共に命がなくなっていたらサインしたことに一生後悔した、と当時夫に言われ、目の前で起こった生死を彷徨う現場での急激なストレスにより円形脱毛症になったほどです。
分娩中で意識不明になることは稀ではありますが、それでも可能性はゼロではないことを身をもって体験しました。

実際、私もこのリビングウィルを知って、夫と成人している娘に、自分の想いを記した指示書を共有しました。
夫の指示書も私は預かっています。

どのような医療や延命措置を望むか(または望まないか)を事前に文章で残しておくこと。
これは自分のためでもあるし、愛する家族のためでもあると私は思います。
人工呼吸器の装着、胃ろう、心臓マッサージなどの過度な延命治療をどうしたいか、緩和ケアの希望、最期をどこでどう過ごしたいか、臓器提供の意思など本人の希望が明確になるため、万が一の際に家族や医師が治療方針に迷うことを防ぎます。
日本には現在、リビングウィルそのものに法的拘束力を与える法律はありません。しかし、医療・介護の現場では本人の自己決定権を尊重する観点から、意思決定の重要なガイドラインとして扱われます。
このような選択肢も1つ用意しておくのも自分と家族の人生を考えた上でも思いやりのように感じています、
ケアラーズ会では、様々な視点からこれからのご自身の人生をより明るく思い通りに過ごせるようなきっかけを共有できますと幸いです。
次回開催は、6月9日(火)となります。
時間 :10時〜12時
参加費:1,000円(お茶、お菓子代込み)
場所 :ケアサロン(広島市中区)お申し込み確定の方にお知らせします。
ご参加希望の方はこちらから
